スタートレック「タロス星の幻怪人」

スタートレック宇宙大作戦。
パイロット版 "The Cage"を再編集し、新たなドラマに挟み込む形で新たなストーリーを作り上げた。


 宇宙大作戦の中でも、唯一の前後編だけあって、とても充実して最もシリアスで感傷的なドラマに仕上がっている。
 元々パイロット版で登場人物もスポック以外異なる(スポックのキャラクターもなんだかちょっと違う(笑))"The Cage"を、カーク船長が乗り込む前のエンタープライズの物語と位置づけ、このパイロット版での主人公だったエンタープライズ号前船長クリストファー・パイクが廃人となっているというハードな冒頭から、"The Cage"の物語を映像記録という形で挟み込んで展開していく。。。

 そして、感情を否定し、論理にのみ従うヴァルカン人であるミスター・スポックがなぜ非論理的な行動をしたのか、パイク船長の運命は、カーク船長の選択は、という濃厚なドラマと、どんでん返しとも言える意外なエンディング、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか考え込まざるを得ないラスト、とまるで新スタートレック以降のシリーズを先取りしたような、ふだんの宇宙大作戦とはカラーがかなり違う作風になっているのだ。

 このラストは、たとえば「スペース1999」の日本未放映エピソード THE BRINGERS OF WONDER での選択と対になるものだろう。
 しかし、かりにコーニッグ指揮官だったとしても、このカーク船長の選択を否定できるとは思えない。。。
 これはやはり、個人の選択ということか?
 それとも、もっとさらに、この「現実」も究極的にはバーチャル・リアリティーと変わらないという発想に行き着くか。。。。。。。。。。

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スタートレック「二人のカーク」

スタートレック宇宙大作戦のエピソードの1つ。
ハヤカワ文庫のノベライズ版では「パイリスの魔術師」に収録。


 このエピソードで印象的なのは、単に主人公のカーク船長が2人に分かれてしまうという部分ではない。その2人が、カークの「善」と「悪」であるという、ジキルとハイドの対決的な面白みでもない。

 なにより、「悪」の部分が分離して「善」のみになったカークから、決断力などが失われてしまった、という部分なのだ。これは、子供心に、ある種、眼から鱗が落ちる発想だった。

 人間に決断を促せるために、「悪」の部分が必要だ、というのは、子供にとって意外性満点だったのだ。まだ善と悪ははっきり明白に分かれていて、誰の目にもあからさまに違いないと単純に思っていた頃だったかもしれない。
 しかし、いわば「正義のヒーロー」のようなカーク船長に『カッコイイ』決断をさせる源には「悪」がある、それはサプライズであり、ショックだった。

 「善」だけではできないことがあり、人間にとって善悪は不可分なのかもしれない。。。それは、「はみだしっ子」の「夢をごらん」を読むのよりずっと前のことだっただろうけれど、そして、実はずっと忘れていたことだったのだけれど、この「二人のカーク」のエピソードで芽吹かれた感覚だったのかもしれない。そんな気も、した。。。

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スタートレック「光るめだま」

スタートレック宇宙大作戦第1話。
ノベライズ小説のハヤカワ文庫「宇宙大作戦」シリーズでは、「未踏の果て」(「パイリスの魔術師」に収録)。


 小学生の頃だったと思うのだけど、土曜か日曜の昼に初めて放映されたんじゃなかったか?
 その時のオープニングは現行のものとは違っていて、「私がカーク船長です。。。彼が副長のミスター・スポック。彼が。。。」みたいに、カーク船長はじめレギュラークルーのカットが「スパイ大作戦」のメンバー選別シーンよろしく変わりながら、矢島正明の声で紹介されていく、そんなふうだったと覚えている。あのオープニングはもう観る機会はないのかな?

 この第1話は、 "The Cage" 「歪んだ楽園」に続く第2のパイロット版だったらしく、第2話以降の映像とはいくつかの点で異なっているのだけど、それはともかく、乗組員が超能力に目覚めて性格も一変していく、、、というストーリーはいかにもSFサスペンスしていて、とても魅力的なものだった。そこへギミックとして「光る目玉」が超能力者の証として出てくる。目玉の光が無くなったときは、元の人格に戻れている、、、そういった部分もスリリングで、本当によくできたパイロットだし第1話だったと思う。

 この「光る眼」「超能力」といった部分はもちろん、先行するSFのアイデアはあるわけだけれども、もうこの辺りはタイムマシンと同じで共通設定みたいなものかしらん? ただ、小学生の自分にとっては、これが初見だったかも。

 まだ「スタートレック」なんてタイトルじゃなくて、「宇宙大作戦」。たぶん毎週のように見ていたと思うけれど、あとあとまで覚えていたのは、この光る目玉の話と、高速人間の話、OK牧場の話、の三本くらいだったと思う。つまりは、SF的アイデアに「あっ」と思ったものが記憶に残っていたんだろう。
 そしてもちろん、キャラクターとしては、ミスター・スポックは印象的だったみたい。

 今、あらためてシリーズを通して観ると、さすがに古めかしいし、素直に面白いばかりとは言えないけれど、それでもやっぱり値打ちはあるシリーズだったんだなあ、とは思う。

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