アゴタ・クリストフ「悪童日記」「ふたりの証拠」

「悪童日記」
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。


 とんでもない本だなあ、という感想。
 まるで、SFのミュータント物か、サイコ・ミステリの「おそるべき子供」物でも読んでいるような感じだった。
 とはいえ、「兎っ子」のエピソードでも解るように「ぼくら」は単純な「悪童」などではない……そして、だからこその恐ろしさもある。
 う~ん、というラストだったし、とりあえず続編とやらも読んでみようか、と「ふたりの証拠」へ。

「ふたりの証拠」
戦争は終わった。強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物の物語を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。


 これにも驚いた。
 まず、「悪童日記」から引き続く主人公の「善悪」に無理矢理分けられない精神性は相変わらず魅惑的だ。小説として、まずこれがやはり面白い。
 が、最後に現れてくる「真相」。物語が「ヤスミーヌ殺人事件」だった。。。という現れ方にもはっとしたのだが、そして最後の最後、実はこれは全て「虚構」だった。。。
 「あっ、『帝国の死角』だっ!」
  と思ってしまったよ(笑)。
  これは、3冊目も読まなくちゃなあ。。。

悪童日記 ( 著者: アゴタ・クリストフ / 堀茂樹 | 出版社: 早川書房 )【楽天ブックス】ふたりの証拠
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