必殺必中仕事屋稼業

「必殺仕掛人」で藤枝梅安を演じた緒形拳が、再び必殺で主役を演じた第2作目がこれ。「必殺仕置人」「助け人走る」「暗闇仕留人」と三本を挟んで再び緒形拳が現れたわけだが、当然の形として、そこには梅安とは全く違った別の殺し屋稼業の男が登場していた。
たいていの解説本では、緒形拳演じる知らぬ顔の半兵衛は、最初はただのド素人として登場していると書かれている。その素人だった半兵衛が、回を重ねるにつれて次第にプロの殺し屋となっていき、最終回において、元締めのおせいがただの「女(母)」となったのと逆転を見せる……と。

確かに、第1話においてのおせいの貫禄と、最終回での彼女の姿は、対比はできるかもしれない。
だが、一体半兵衛についてはどうだろうか。
半兵衛は、確かに殺しにおいてはまださほどの経験もなかったかもしれない。だが、第1話の時点ですでにおせいと堂々と渡り合っているのではないか? これがただのド素人か? 少なくとも、「仕事屋」が素人から玄人への成長(?)を描いたものとは、あまり感じられないようなのだが……

これまでの「仕掛人」から「仕留人」、或いはこれ以降の数々のシリーズと比べて、この「仕事屋」は最も真摯に、真面目に仕事に取り組んでいるように見える。いや、政吉のキャラクターなど、おちゃらけた部分はあるのだが、あまり余裕を持たず、真剣に、そんなふうに見えるのだ。それをして、「素人なので、アマチュアなので、余裕がなくて」と解説には書かれているようだが、その緊迫感は、しかし、玄人に変わっていったはずの後半においても持続し続けている。素人だからとか新米だからとか、そういう次元のこととは違ったのではないか?

「仕掛」「仕置」「助け」「仕留」。これまでグループに冠されたこれらとは違い、今作は「仕事」だ。まさしく、仕事……或る意味それでしかない、それでしかないからこその緊迫感だったように、個人的には感じている。

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