広瀬正「マイナス・ゼロ」

タイムマシンを駆って、少年時代の自分の住んでいた懐しい古き良き時代にやってきたひとりの男……。 非凡な空想力と奇想天外なアイディア、ユーモア精神と奇抜などんでん返しで、タイムトラベル小説の最高峰と謳われ、今や日本SF史の記念碑的存在となった著者の第一長編小説。

 やはり読み返すたびに面白い。。。この面白さの理由はなんだろう。。。と思ったりする。。。
 確かに、「時間のパラドックス」の部分は、それだけ取り出しても無類の面白さだ。後発の同種作品たちが束になってかかっても、この「マイナス・ゼロ」のパラドックス・トリックにはかなわない。。。いや、本当にそうか?(^^;
 高畑京一郎「タイム・リープ」とか、その他、時間ものの面白い作品はいくらでも出ている。中には、「マイナス・ゼロ」を超えるタイム・パラドックス・ストーリーはたぶんいろいろとあるはずだ。。。

 にもかかわらず、少なくとも私が「マイナス・ゼロ」を、読み返すたびにどうしても面白いと。。。感傷にも似た面白さを感じるのは、それは。。。やっと分かったような気がするのだけれど、私がとても「再会」というものに強いおセンチを感じる人間だからであるらしいのだ(笑)

 新しい出会いもすばらしい。それは知っていないでもない。。。。 けれど、私にとって、とても心揺さぶられるのは、なぜか「再会」であるのだ。。。

 神坂一「スレイヤーズ!」本編で、突然白蛇のナーガの「影」が覗いたとき、リナの口から「その女魔道師」のことが出たとき、感動にも似たものを感じてさえしまったのも、そのせいだ。。。

 いつか、会った。。。いつか、聞いた。。。いつか、こんなことがあったような気がする。。。
 そして、もう一度「その人」と「その人たち」と「再会」する。

 それがとても。。。

 どうしてなのか、知らないんだが。。。

 読み返すと、実は「本格ミステリ」としての面白味もあるんだなあ、と納得。つまり、「平仄」がきちっきちっと合っていって、「実は」という真相が現れてくるというのは、紛れもなく、本格ミステリの魅力の1つなんですよね。そして、ここで出てくるのは、「××××」トリック。なにしろ、謎の男性キャラは×××××××だし、ヒロインすら。。。だもの(笑)。

マイナス・ゼロ
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