梅原克文「二重螺旋の悪魔」

遺伝子操作監視委員会に所属する深尾直樹は、ライフテック社で発生した事故調査のため、現地に急行した。直樹はそこで、かつての恋人・梶知美が実験区画P3に閉じ込められていることを知る。だが、すでに現場は夥しい血で染め上げられた惨劇の密閉空間に変質していた…。事故の真相に見え隠れするDNA塩基配列・イントロンに秘められた謎。その封印が解かれるとき、人類は未曾有の危機を迎える!恐怖とスリルの連続で読者を魅了する、極限のバイオ・ホラー。

 何年も前になんだか評判になっていたんだけれど、何となく読まずに来た本。チャット仲間だったNAOが面白かったといっていたので、とうとう読んでみたのだった。
 上巻と下巻でいきなり。。。とNAOが言っていたけど、成る程ね(笑)
 文庫だと、下巻の終わりに「メイキング」(笑)がついていて、それを先に読んじゃったもんだから、意外性を味わうことはできなかったんだけど、それでも面白かったな。

 キャラクターやプロットそのものには、特に新味はない。。。 なんか、「エイリアン」3作立て続けって感じ(笑) ラストは「女か虎か」式リドル・ストーリーで終わるかと思ったけど、これの方がいいやね。
 すっきりする。

 上巻の半分くらい、文章の硬さが気になったけれど、どうもこの文章は主人公が綴っているそのままらしいと判ったので、割り切った(笑)。夏目漱石の名前を出すのに「ヒント・千円札」というのは、時代設定からしてちょい行きすぎだと思うけど(笑)、でも、作者じゃなくてこの主人公が書いてるんじゃ仕方がない(笑)。この主人公はそういうキャラだ(笑)。

 1つ気に入ったというか面白いのは、文体のクセなのかな、「逃げられそうだった。逃げられなかった」といった、書き方の多用ぶり。普通だと、こういうときは、改行したりして書くのがセオリーなんだけど、この作品では「大丈夫だろう。大丈夫ではなかった」のように、とにかく多用している。これは新鮮だった。
 ただし、これが他の、この主人公でない作品でも出てくるとすると、今度はさっきの「この主人公が書いたんだから」が諸刃になるんだよね(笑)。でも、この新鮮な「書きグセ」は捨てるには惜しいと思うんだ(^^;。
 まあ、他の作品を読んでみてどうか。。。でまた考えよう(笑)。<ホントは別に私が偉そうに考えることでもないのである(笑)

 とりあえず、今日1日で一気に読み切ってしまった。これは、本として楽しむというより、映画で楽しむのに1番適しているかもしれない。ただし、「逃げられそうだった。逃げられなかった」の新鮮さは、映画になると楽しめなくなってしまうのがもったいないけどね(笑)。
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