スタートレック・ディープスペースナイン「夢、遥かなる地にて」

 これは随分と大胆な物語で、要するに「スタートレック・ストーリー」が全てSF小説内の出来事だとしてしまっているわけだ。
 もっとも、夢オチ的な部分もあるので、作家のシスコと司令官のシスコと、どちらが属する世界が【本物】なのか、あるいはどちらもがパラレルワールドとして存在しているのか、その辺りは不明瞭に処理されている。
 ただ、このエピソードはのちのち最終章でも絡んできたりするので、単なる【夢オチ】編として忘れることはできなさそうだ。

 だが、実際のところ、こういったマニアックなSF的考察もどきはどうでもいい。肝心なのは、主人公の慟哭だ。黒人だからとか、そういう部分も看過してもいい。ただ主人公の慟哭を聞いてほしい。そしてもしも理由もはっきりしない強い動揺をおぼえたなら……

 全ては夢から始まる。その夢とは、希望のことだ。

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スタートレック・ディープスペースナイン「父と子」

 ディープスペースナインの中でどれか一本をといえば、これ。
 DS9のメインストーリーとは全く関係ないエピソードなのだけど、そもそもメインとなる戦争ドラマ部分にはあまり魅かれないので、どうしてもこういう独立した単発回の印象が強くなる。

 冒頭、老いたジェイクが出てきて、新スタートレック以来お得意の「時間ネタ」だなとわかる。
 そして見ているうちに、どうもこれは「時と人」の物語なのだろうと――時の中で失われた愛する人を取り戻そうとする話なのだろうと――わかってくる。
 SFがかなわぬ夢を夢見る物語だとすれば、この物語こそ真実SFだろうと思ったりもする。

 だからたぶん、新スタートレックの「超時空惑星カターン」と並んで、この「父と子」は、思いきり感傷に浸らせてしまう、卑怯なエピソードなのだ。
 抵抗は無意味だ、という……

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スタートレック・ディープスペースナイン「DS9破壊工作」

 これもオブライエン主演のSFストーリー。タイムスリップと近付く危機とでサスペンスを盛り上げながら、最後のネタであっと言わせてもらえた。「オブライエンの孤独」には及ばなくとも佳作には違いないと思う。
 だが、ネタはエスカレートの宿命を持ち、次シリーズの「ヴォイジャー」中、「二つのヴォイジャー」というエピソードで2段跳びくらいのエスカレートで抜き去られてしまった感が強い。
 「オブライエンの孤独」は、仮に同じネタやさらに上を行くネタが続出しても、マイルズの哀感という「心」の部分は色褪せることがないので、いつまでも傑作のままで在ると思う。その点、ネタ一本の作品は弱いかな?

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スタートレック・ディープスペースナイン「奪われたディファイアント」

 「新スタートレック」のライカー副長登場というイベント編……ただし、ウィル・ライカーには違いないが、分離したもう一人のライカーの方で、しかもテロリスト集団マキに肩入れするようになっているとは……途中経過なしではちょっとすんなり納得しにくいところもある。
 まあ、いくらライカーといっても、エンタープライズの副長としてピカードと共に何年も過ごして来たライカーではない。考え方や進む道が変わっても仕方がないが――。

 新スタートレック「もう一人のウィリアム・ライカー」で、このもう1人のライカーは登場した。こういった話の典型は、「もうひとり」は偽者である、というものだ。
 旧スタートレックの「二人のカーク」が善悪それぞれのカークだということで捻ってあったわけだ。このときの2人のカークはどちらも実は本物のカークで、単に善と悪に分裂していた、そして善のみでも悪のみでも不完全だった、という話になっていた。

 この「もう一人のウィリアム・ライカー」はさらに進んで、本当に本物の2人のライカーが存在してしまう。これがのちのちヴォイジャーで「二つのヴォイジャー」があり、そしてたぶん前代未聞の展開になり、と繋がったのだろう。
 SFドラマならではの設定で、人の深奥の感情が描かれる。これこそSFの効用というものだ。
 もうひとりのライカーは、さらにこのDS9で意外な行動を見せたわけだが、TNGの「惑星連邦“ゲリラ部隊”」エンディングでのライカーを見返す時、つい、やはり理解できたつもりになってもしまうのだ……

 今回の吹き替え版で困ってしまうのが、なんとライカーを「司令官」と呼ばせてしまっていること。間違いではないのかもしれないが、いくら違うシリーズへのゲスト出演だからと、これまでの呼称といきなり変えてしまうのはあんまりではないか?

 訳者は、「新スタートレック」を見ていなかった視聴者には「副長」と訳すとわけがわからなくなると慮ったのかもしれないが、いきなり「司令官」では、前から見ているこちらこそわけがわからなくなる。ピカードが引退してライカーが艦長として後を引継ぎ、司令官と呼ばれているみたいだ。
 シスコも同じ「司令官」だからなおさら混乱の元だろう。

 せっかくの素晴らしい吹き替え文化、もっといろいろ大切にしてくれると嬉しいのだけれども……
 ストーリーより、そっちが引っ掛かったまま観終わってしまった(^^;)

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スタートレック・ディープスペースナイン「オブライエンの孤独」

 このトリックというか、ネタというか、SFならではの発想の転換とどんでん返しは秀逸。
 ただ、それだけではなく、オブライエンの真摯さと愛情強さが、最後の最後に胸を打つ。
 シスコの科白、「彼もそうしようとした……危機を伝えに来たんだ」だけでもせつないのだが、追い討ちをかける愛の伝言。
 「新スタートレック」の端役で登場しながら次第に存在感を強め、ついにはディープスペース・ナインに転属して重要なレギュラーとなったオブライエンの面目躍如なエピソードだ。

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