小山田いく「風の宿」

「かぜのやど」と読むんだとずっと思ってきたけれど、実際に入手してみたら、「かぜのやどり」でした。
 「迷い家ステーション」同様、メインキャラクターが青年で、けれど、たぶんは諷子という視点があったため、小山田いく作品の魅力というのが「迷い家―」より直接伝わってくるものでした。
のちの「むじな注意報!」に彼らが出てきていたはずなので、「むじな―」の該当エピソードを読み直してみたら、諷子がずいぶん成長していたのでびっくり。「むじな―」を読んでいたときは、まだ「風の宿」のほうを知らなかったので全然ピンと来てなかった(^^;)。
それにしても、「ずいころてん」てなんでしょう?


小山田いく「風の宿」

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小山田いく「衆楽苑」

先んじて「迷い家ステーション」を読んでいたので、、、というのか、必ずしも特定の主人公がいないで、「場所」を基点としての連作シリーズという形態に、戸惑うことなく読んでいけた。
 小山田いく作品では、これまでたいてい、個性的な主人公とその仲間たち、というタイプで進んでいたはずなので、「迷い家ステーション」では戸惑ってしまったところがあるかもしれない。あまり個性らしい個性というもののない主人公たちと、地味なエピソードたち。
 「すくらっぷブック」の晴ボン、「ぶるうピーター」の一帆、あるいは「ウッド・ノート」の唐須といった、物語の牽引役たる主人公が存在しないで、淡々と進んでいく物語。
 「星のローカス」の場合は、二木聡は物語の牽引役という勢いは持たなかった代わりに、作品のテーマ性をよく体現した「迷い」のキャラとして生きていた。「迷い家ステーション」にはそういう意味での主人公もいなかった。
 あくまで、「迷い家」というローカル駅を舞台とした、一話完結の独立ストーリーのような作品だったのだ。
 この「衆楽苑」は、それが更に突き詰めたものになっている。大衆レストラン『衆楽苑』を舞台、あるいは狂言回しのようにした連作たちだが、このレストランの従業員たちは、「迷い家」のキャラクターたちより更に「背景」でしかない。
 主人公は、あくまで、毎回のエピソードのそれぞれの登場人物たちなのだ。
 だから、小山田いくも、一話一話好きなテーマで好きなスタイルで描いているのではなかったろうか。
 地味な連作集だが、やはり気に入ってくる。
 特に、第4話、「約束の日」。こういうタイプの物語は、典型ではあるし、「どこかにありそうだ、知っている」ではあるが、やはり。

 第3集は、未刊行のままで、そして、刊行の予定もたっていないらしい。どうしていつもこんななのかな。。。と思っていたら、復刊ドットコムで無事に刊行が決まってくれたようだ。後は手にする日を待つだけだなあ。。。


小山田いく「衆楽苑」

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