「MONSTER」浦沢直樹

ドイツの病院に勤務する日本人医師が、連続殺人事件の謎を追うミステリー。

とりあえず、読み切りました(笑)。うーん、やはりこれはイッキ読みが正解だったような。。。少しずつ小出しに読んでいくとわけが分からなくなっていたかも。。。 って、一気に読んだから何もかも判ったということではないですが(笑)。
 あのラスト、ヨハンは姿を消しているわけですよね。トイレに行ったのかもしれませんが←違う。
 本当のモンスターというのは、なんだかアレだと、ヨハンたちの母親のことをさしているかのようにも見えなくもないですが。。。
 「終わりよければ」って言葉もありますが、読後感がよいか悪いかはポイントですよね。今日たまたま高橋留美子さんが自作について語っているのを目にしましたが、とにかく長編シリーズなど何年も何ヶ月も読んできてもらって、『最後がこれかいッ!』という思いは読者にはさせたくない、と読者として非常にありがたいお言葉でありました(笑)。
 1番心に残っているのは、あの殺人者のゴツイのがいましたよね、あの怪物的殺し屋が、「紅茶。。。」の思い出の少年その人だったと判った瞬間でした。他のすべてのエピソードは忘れても、あのシーンだけは覚えているかもしれません。

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連載丸美 その4

 「雪の断章」は、とことん書き込まれたビルドゥングス・ロマンである。とはいえ、ヒロインの飛鳥は、最初のページから最後のページまで、実はそんなにビルドゥングス、成長したわけではなさそうだ。年齢はもちろん10年スパンで成長しているわけなのだが、その性格性質は、あすなろ学園当時から、最後のシーンに至るまで、実はそれほど変化はない。――さすが飛鳥だ、というわけかもしれない(笑)。
 この飛鳥の“変わらなさ”は、他のヒロイン達に比べても顕著な気がするのだが、にも関わらず情愛のうねるようなダイナミズム、変遷が大きいため、400ページにわたるページ数を、飽きることなく、成長小説として読まされてしまうことができるのだ。

連載丸美(笑)その3

 だから、たぶんは最初は「読み捨て」で終わったのではないかと思う。実際、講談社文庫が続いて上に書いたように「崖の館」を出して興味をつなぎ止めてくれなければ、佐々木丸美とのコンタクトは、このまま終わってしまっていたかもしれない。
 「崖の館」がミステリのスタンダードのように書かれており、しかもその「犯人」像やトリック等が――そしてまた、キャラクター達の会話などの文体が、個人的になかなか面白かったため、幸いにして、「佐々木丸美」の名前は記憶に留められることになった。
 講談社文庫が引き続き、シリーズ作品を出し続けてくれたのも同じく幸運だった。なぜなら、「崖の館」に続く“館シリーズ”は、シリーズであるという点で興味を引き、しかもこの“館シリーズ”は“孤児シリーズ”にリンクしてくれた。
 今でも実はそうなのだが、私は、作品世界をまたがってリンクした登場人物や設定というものに弱い。好みなのだ。――実は、とか、こんなところにあの人が……、といった驚きや発見が面白く、ときには感動すらおぼえる。
 だから、「雪の断章」の飛鳥の仇役である「本岡家」が、「夢館」の中で“発見”されたとき、“「佐々木丸美」の作品群”への興味は急激にふくれあがったわけだった。――そうか、リンクしていたのか……じゃあ、もう一度ちゃんと読まなくちゃあな。あるいは、今まで読んでいなかったものも読んでみなくちゃな……、それが、ある意味スタートラインだったのだ。

「バトル・ロワイアル」と「バジリスク」

「バトル・ロワイアル」、映画版でもコミック版でもなくて、原作小説の方なんだけど、初めて読んだ時、さすがにやはり、あまりいい気持ちのする小説ではないな、、、とか思った。で、そういうことを別の場所に書き込んだような記憶がある。
 ところが、しばらくして、あるワンシーン、というかワンフレーズというかが、頭の中に残っていて、それが変に心の中にも残っているのに気がついた。それは、「中盤戦」の最後の最後、“ザ・サード・マン”三村信史の死んでいくシーンで。。。この、最後のワン・センテンスだけは、この長ったらしい小説の中で、どうやら私の心を「打った」と言ってしまえていたらしい。。。
 そして、今回ちょっと再読してみたのだけれど、実はこの小説はコミカライズされていて、今まさに連載中であるのだけれど、そのコミック版のほうが、この原作小説よりも、なんだかずっと面白い。ありとあらゆる点で面白い。。。でも、それでも。やはり、この三村の最後のシーンだけは、それでもやっぱり、原作小説のほうが優っていた、、と、そう、思ってしまったのだった。。。

 ちなみに、たいていの場合、小説の漫画化なんて、はっきり凡作、失敗作になるはずなのだけど、(いや、どんなに素晴らしい出来のコミックになっていても、結局原作には及ばないのが100%だと思っていた)このところ、2作ばかり、原作よりコミック版のほうが面白かったものに出くわした。
 1つは、山田風太郎の「甲賀忍法帖」をコミカライズした「バジリスク」で、もう1つがこの「バトル・ロワイアル」。こちらは、まあ、もともと原作小説を読んだ時点で、これは小説のスタイルより少年漫画のスタイルのほうが良いのではないかと思っていたくらいで、要するにそういうレベルの文章だったので、まあ、しょうがない(笑)。(三村の最後のシーンは除く(笑))
 けれど、山田風太郎の小説でコミック版があれほど面白いとは思わなかった。。。ちょっと、認識を改めないといけないかもしれない。

バトル・ロワイアル 1~12巻 高見広春/作・田口雅之/画
バジリスク 甲賀忍法帖 全5巻+完全解読BOOK 山田風太郎/作・せがわまさき/画

連載丸美(笑)その2

 それが、「佐々木丸美」に辿りつけたのは、とにかくは講談社文庫のおかげだった。文庫の裏表紙の解説が、とりあえず「ミステリ」としての紹介、案内をしてくれていたので、何はともあれ手にとることになったのだ。そうでなければ、どこをどう叩いても、「雪の断章」「忘れな草」「花嫁人形」といったタイトルの小説に、私が手を伸ばす理由はなかった。
 さて――というわけで、いつ最初に読んだのかも憶えていない“ミステリ”の「雪の断章」なのだが、ご存知の通り、実質ミステリ的興趣は薄い。薄いというより、作中の事件は寧ろ余分だったきらいすらある。××××が犯人だったと言われても、××××××が本当に殺人なんか犯すだろうかと思ってしまうところまである。(比べて、「崖の館」は、非常にスタイル的には、本格ミステリのスタンダードに近い。“トリック”すら設置されて、ミステリと言われて違和感がない)

「漂流教室」

『楳図かずおの原作コミックを尾道3部作等で大活躍の大林宣彦が監督したファンタジー映画である。かつての大スター,トロイ・ドナヒューの出演も話題を集めた。音楽は久石護。文句なく感動のサウンドを作り上げている。テーマ曲は今井美樹が歌っている。』

 原作があまりにもすごすぎて、どう映像化しようとしても無理だという。。。
 アニメなら可能かもしれないけれど、実写では、仮に全ての未来描写を最大限の特撮で再現したとしても、主人公の少年少女の「必死さ」がどこまで。。。
 「六番目の小夜子」を観たとき、子役の演技力もすごくなったなあとは思ったけれど、「漂流教室」を仮に小学生でなく中学・高校生にまで持ってきたとしても、生理的にどろどろに汚れていくことができなければ、ちゃんと「漂流教室」はできないと思う。TV版は観ていないので何とも言えないけれど、汗や血や涙でぐしゃぐしゃになってしまうのを厭わない役者でないと。
 要は、この大林宣彦版も、「きれいすぎた」。これに尽きるのかなあ。。。(おっぺ)

僕は、原作をあとで立ち読みしたけど、ドラマのほうがよかったよ(笑)(ピンクル)

連載丸美(笑)その1

 初めて読んだのが、大学の頃だったのか、すでに卒業してからだったのか、もう、はっきりは憶えていない。いずれにしろ、当時は“本格”型のミステリ一辺倒で、ミステリとしての趣向が目立っていなければ、殆ど興味や評価の対象とはしていなかった。そもそも、ミステリ的興趣か、もしくはSF的興趣かでもなければ、最初から手を伸ばそうとすらしないタイプの読み手だったのだ。
 そんな読み手に育ったのは、子供時代「ミステリ、SF>普通の小説」というある種の刷り込み、洗脳がされていたからなのだが、そのことはさておき、たとえどんなに世評が高かろうと、ミステリでもSFでもない書物には、まずもって手を出そうなどしなかったのだ。――まあ、世評の高い、流行っているものに敢えて背を向け、手を出そうとしないのは、今も全くそのままなのだが。

げんしけん

ピンクルが友達から「げんしけん」というマンガを借りてきたので、私も一緒に読んでた(先々週くらいの話)。げんしけんというと原子研という字がパッと浮かび、三原順の「Die Energie5.2☆11.8」とかを思ってしまう私なのであるが、実は「現代視覚文化研究会」の略で、なんのことはなく、アニメとかの研究会のことである。いわゆる「アニオタ」な主人公達のお話。
で、はじめは「うー、ついて行けぬ」とか思いながら読んでたんですが、だんだん面白くなってて、ちょうどTVでアニメのそれが始まったので、今日、ピンクルと2人でお昼ご飯食べながら観ました。

見終わって、私、「大学で、変なクラブにはいんなくてよかった」
と、ピンクル、「変なって?」
「こういう、オタク系な。ミステリ研とか。ちっちゃな大学だったから、独立したミス研とかなくて、文芸部みたいなのしかなかったから……文芸部なんかに入ってもなあ、と思ってはいんなかった。よかったー、ミス研とかに入ってたら、こういう世界にはまって、今みたいなちゃんとしたまともな人間になれてなかったよー」

 はたと気づくと、ピンクルが、ジト目で見てた。。。

げんしけん(1) ( 著者: 木尾士目 | 出版社: 講談社 )

「ターン」

監督: 平山秀幸
脚本: 村上修
原作: 北村薫
出演: 牧瀬里穂 中村勘太郎[2代目] 倍賞美津子 北村一輝 柄本明
『「愛を乞うひと」の平山秀幸監督が、北村薫原作による<時と人三部作>の第二作目を映像化。昨日の同じ時間にターンしてしまう不思議な現象に翻弄される女性と、唯一彼女と連絡が取れる男性の姿を描く。27歳の銅版画家、真希はある日版画教室へ車で向かう途中、センターラインを超えてきたトラックとの交通事故に遭遇する。しかし次の瞬間、真希は何故か自宅の居間にいた。』


 とても静かな映画だな、、、という印象。
 最初、ヒロインの顔立ちが、(それから、あとで出てきた相手方も(笑))原作小説を読んでイメージしていたのと違っていたので、あれ、という感じだったけど、それは仕方ないとして(笑)。
 北村薫の主人公をよく描けていたと思う。
 残念ながら、終盤の濃密な盛り上がりに今ひとつ欠けて、画竜点睛を欠くという感じ。
この終盤が違っていたら、傑作だったんじゃないかなあ?

 原作を読み返してみた。「弱い」のは、どうやら相手役の男性の造形だったのではないか? 原作版では、特に佐々木丸美の男性たちのようなグレードを強調していたわけでもないにもかかわらず、いつの間にか、ヒロインの「愛」に足りる存在感が備わっていた。それに比べ、映画版は、あまりに「普通」を意識しすぎて、凡庸だったように思う。そのために、ヒロインの帰還が、画竜点睛。
 あとのポイントとしては、「私がとまっていたのだ」とヒロインが意識するのが、原作ではひとつの眼目にもなっていたはずなので、それも。

ターン 特別版【AEBD-10107】 =>20%OFF!《発売日:02/04/25》

沙霧秘話

最初読んだのは10年前で、そのときは、ああ、他の作品とは独立しているんだな、めずらしいな。。。と思っただけだった。
 いま読むと、これはつまり、「影の姉妹」。。。
 なんで、「影の姉妹」を文庫化しないで、こっちの方をしたんだろう。。。と不思議に思ったけれど、舞夜じょんぬさんのお返事を聞いて、ああ、なるほど。。。と思ったし、確かに、「影の姉妹」はずいぶん「ちょんぎった」印象のお話だったものなあ。。。とも思ったのでした。。。

「アイデンティティー」

監督: ジェームズ・マンゴールド
脚本: マイケル・クーニー
出演: ジョン・キューザック レイ・リオッタ レベッカ・デ・モーネイ アマンダ・ピート

激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。管理をしているラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び込んでくる。彼、ジョージは息子ティミーを伴い、交通事故で大ケガをした妻アリスを運び込む。救助を要請しようとするが電話は不通だった。アリスをはねたのは女優キャロラインの運転手で元警官のエド。彼は病院へ向け車を走らせるが、途中で立ち往生し、やむなくモーテルへ引き返すことに…。ある時、ある一室で、既に死刑判決の下った事件について再審理が行われようとしている。ポイントとなっているのは、その事件の連続殺人犯である囚人が書いた日記だった。



「そして誰もいなくなった」よりも「13日の金曜日」みたいではあったけれど。。。(笑)
 観る前のかすかな情報と、「アイデンティティー」というタイトル、それに、これまで読んできた様々な「ミステリ」たち。で、大体「こんなネタかな」というのを予測しながら観ていた。
 最後の最後のどんでん返しにしないで、途中途中でネタを割っていったので、まあ、解りやすいといえば解りやすいかな、、、と。
 「ユージュアル・サスペクツ」+「裁くのは誰か?(小説)」だなあ、、、と思いながら、でも、これなら、この死刑囚の部分は要らないんじゃないのかな、確かにこれでないと『カウント・ダウン』が不可能犯罪になってしまうけど、でも、この解離性同一障害の部分がないほうが、映画としてまとまっているし、「30になるから、故郷に帰って、オレンジの世話をするの……!」は、これはこれで心に残るじゃないか? とか思ってた。こういう心情吐露の部分があるのとないのとでは、キャラへの感情移入が全然違う。この部分で、この女性キャラは「生きた」わけで、となると、これを内面でのロールプレイングにしてしまうのは惜しいんじゃないのか、と思わせた。
 それにしても、その「内面でのロールプレイング」、この心情吐露の部分や、いかにも一番怪しい「刑事役」の背中の血のシミといった伏線など、この死刑囚がまるで本格ミステリ作家ででもあるかのような構築力で(笑)、多重人格ってここまで完璧なものなのかな。。。くらいに思った。

 と。「思いながら」「思ってた」「思わせた」「思った」と、思い続けて。。。。こうくるかあ。
 いやね、途中、疑わないではなかったんだ、でも、その「途中」で、死刑囚のアイデンティティーの話が出てきたから、すっかりそっちに惑わされてた。なるほど、「だから」こういう構成だったんだ。
 全部、このミスディレクションのためだったのか!
 この映画は、ひとえに、この本格ミステリ的プロットに奉仕して作られた、本格ミステリ映画であったのだ。出来栄えが何もかも素晴らしいとはいえないけれど、ちゃんとそういう嗜好で作ってあるんだなあ、と。
 いい映画でも心が豊かになる映画でも癒される映画でもないけれど、エンタテイメントには違いないんだ、こういうものも。

アイデンティティー コレクターズ・エディション (DVD)

必殺シリーズ

そもそも必殺は、当初の原作として存在した「仕掛人」が、『人間は良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをする』というモチーフのもとに存在していたらしいわけで、そこから、オリジナルの展開を始めた「仕置人」ではさらに、「正義では裁けないレベルの悪を、その上を行く悪で抹殺する」という形に変形したもののはず(らしい)。
 だから、シンプルな「悪い奴がいるので正義が裁く」という黄金パターンの時代劇にはあんまりならない。何しろチャンバラがラストに控えているわけではないのだから、ドラマの展開やら人物の内面やらで物語を進めていかないと間延びしてしまう。(もっとも、「仕事人」後期からは「仕事=殺し」がチャンバラの代わりに成立するようになっているのだけれど)
 おかげで、必殺シリーズのエピソードには、いろいろと変形パターンが生まれることになった。「たったひとつの小さな約束」をモチーフにした、チャンバラどころかまともな仕置シーンすら完全には存在しない「新・仕置人」の「約束無用」など、ほとんど頂点ではないかと思うのだけど、それはそれとして、、、

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沙霧秘話&影の姉妹

一野木昌生と高杉正生は本当に同一人物なのだろうか?
影の兄弟ということは。。。

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