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新必殺仕置人第9話「悪縁無用」

この話は、非常にオーソドックスな「必殺」で、その分特筆すべきエピソードでもない……にも関わらず、見返した回数は、「密告無用」「約束無用」「解散無用」と並んでいる。なぜか。

 単純な話なのだ。私が「必殺シリーズ」を録画してまでも見始めたのは、この「新必殺仕置人」のせいなのだが、それでも、「時代劇なんて結局ダサい」といったような根強い差別意識がずっと心と頭に居座っていた。大学生時分のことである。
 それで、午後四時くらいから平日に再放送していた主水シリーズだったのだが、「仕留人」の途中からチラホラ見始めて、「仕置屋」「仕業人」と飛び飛びのように、大学帰りに焼き鳥など買ってきて、それを囓りながら見たりしていた。(徒歩数分の近距離に下宿していたのだ)
 面白い、、、とは思っていたが、録画してまでとは思わなかった。というより、「たかが時代劇を録画してまでなんてかっこ悪い」みたいな気取りが付きまとっていた。

 それが、あるとき、変転した。「愛情無用」を観たときで、テレビ画面にかぶりつきで真剣に見入っていた。ラストシーンで泣けてたまらなかった。
 こんなとんでもなくつらく、せつない物語を録画して再び観ることができるようにしていなかったことを、とても残念で悔しく思った。翌日の回からはしっかりと録画しようと思ったのだ。

 翌日の回は、「解散無用」で、新仕置人の最終回だった。。。

 おかげで、この伝説のような「解散無用」を録画しておくことができたのだが、くだらない見栄だか気取りだかで、ジャンル差別をしていたのが本当に虚しかった。
 ――のだが、どういうわけか、その後、数話の「新仕置人」がさらに放映されたのだ。何かの都合で「飛ばされて」いた回が付け足しのように放送されたのか、それともやはり何かの都合で時間調整のためにフィーチャーされただけなのかは知らない。しかし、とにかく、おかげで「解散無用」にプラスして幾つかの話数を録り溜めておくことができたのだ。
 その数話が、「悪縁無用」「密告無用」「約束無用」のように、ことごとく己代松話だったのは何かの陰謀か策謀か(笑)。

 この己代松数話を通じて、己代松というキャラクターは本当に人情深く、「普通の」おセンチな男であり、友情や恋情に流されやすい、およそプロフェッショナルの殺し屋とは思われないほどの「いい奴」なのだと感じられてくる。そして、にも関わらずやはり己代松はプロフェッショナルなのだ。

 この「悪縁無用」では、己代松は普通の男らしい惚れっぽさを最大限に発揮して、悪い男に踏みにじられ、しあわせを破壊されようとする芸者のために全力を振り絞る。芸者は、淫らなまねこそ強要され、辱めを受けるが、我が子を取り戻し、ラストでは幸せな笑顔を見せている。たいていの必殺シリーズでは、弱者は踏みにじられた挙げ句命を落とし、それが為に仕置人によって逆襲されるのだが、この「悪縁無用」では全身全霊をこめた己代松の働きで、芸者と子供はなんとか助かるのだ。
 己代松は惚れた女のために命がけだったのだが、しかし見返りを求めるわけではない。ラストシーン、幸せを取り戻した母子を見かけて、嬉しそうな笑顔を見せる。それが己代松であり、それが新必殺仕置人の他とは一線を画したおセンチさなのだ。

 
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