荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」から ハーミット・パープルの謎1

 石仮面の吸血鬼であり、さらにはジョナサン・ジョースターの肉体を得てスタンド能力をも身につけた宿敵ディオ・ブランドーとの因縁の対決の際、ジョセフ・ジョースターは自らのスタンド“隠者の紫(ハーミット・パープル)”をディオの体に巻きつけることに成功した。そして放つ、「波紋!」

が、その瞬間、ディオは傲然と叫びはなった。

「老いぼれが! 貴様のスタンドが一番! なまっちょろいぞ!」

 そして、吸血鬼としてのパワーで、一気に! ハーミット・パープルを引きちぎり、“波紋”の届く前に脱出する!

 ジョセフ・ジョースターは愕然とした表情でそれを確認するや、身を翻し、いったん「逃げ」に入った……

 いや、逃げるのはいいんですが。なんで、ピンピンしたまんま逃げるのよ、ジョジョ? スタンドが引きちぎられたんだから、あんた、おんなじように引きちぎられるんじゃなかったの? 勿論、そんなことになったら困るんだけど……

 さて。
「引きちぎられるスタンド」ということで突然思い出されたものがありました。それは、「“運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)”」との戦いの中でのことです。

 単行本版16巻の192,193ページをご覧下さい。
 ジョジョ達を乗せたランクルが谷底に墜落する! とっさに花京院典明はおのがスタンドを放った。『“法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)”』! 射程距離の長いハイエロファントは落下しつつあるランクルから、崖上でせせら笑うように在る奇怪な車めがけて延びた。

 ジョセフが叫んだ。
「花京院ッ! やめろッ、おまえの『法皇』は遠くまで行けるがランクルの重量をささえきるパワーはないッ! 体がちぎれ飛ぶぞ!」

 …………。

 そりゃあそうだ、と思いました。もし、これでなんともないんなら、どんなスタンドでも「常に無敵のパワーを発揮できる」ことになってしまう。いくら「スタンドはスタンドでしか倒せない」といっても、本来支えきれるはずのない、そのスタンド以上のパワーを持つ何かとスタンドをぶつければ、スタンドの方が敗北しなければ話の筋道が通りません。

 「史上最弱のスタンド」“恋人(ラバーズ)”を考えてみましょう。例えば、このスタンドの本体であるスティーリー・ダンが何かの必要に迫られて、ラバーズを使ってかなりの重量のあるものを支えるなり引っ張るなりしなければならなくなったとしましょうか。具体的な状況を設定するなら、例えばダンがやっぱり崖から落ちそうになるか何かして、あとほんの数ミリ数センチ指が届けばというところでラバーズを出し、崖と自分の指とをラバーズでつないで支えようとしたとでもしましょう。いったいラバーズは無事でいられるものでしょうか。
(つづく)

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