荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」から ゴールド・エクスペリエンスの「跳ね返す」

荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」第5部における、ジョルノ・ジョバァーナのスタンド、ゴールド・エクスペリエンスの「跳ね返す」能力について。

 最初、ゴールド・エクスペリエンスの「能力」は、「攻撃をそのまま相手に返す」に違いなかった・・・これは二段構えの能力で、「1 ゴールド・エクスペリエンスの手で殴る(触れる)ことにより、物体を生物に変える」「2 そうして生まれた生物に対して攻撃を加えると、その攻撃は、仕掛けてきた相手にそのまま返る」という経緯を辿るものでした。

 そのうち、「では、物体以外のもの(人間)をゴールド・エクスペリエンスで殴るとどうなるか」として、「生命力を与えることにより、相手の感覚を暴走させ、時間の経過を異常にゆっくりと感じさせる」という能力が現れ、しかし、これは対ポルポ戦で諸刃の剣としてジョルノ自身に認識されたからか、以降は使用されなくなりました。

 同様に、「無生物を生物に変える」能力はそのままに、けれど「跳ね返す」能力の方は忘れ去られたかのように使われなくなっていったのですが……

「使われなくなった」のではなく、表面上そう見えていただけかもしれない、ということでちょっと考えてみましょう。

 以下のような違いから、コミックの画面上、たまたま「この能力(跳ね返す)」が使われていないように見え続けていただけだったのではないか」という仮定です。

☆「『攻撃の意志』のあるなしを、ジョジョが創った『生物』は自動で感知するのではないか? そして、攻撃の意志のあった場合には、それに対して『反撃』を行う。しかし!攻撃の意志がない『働きかけ』の場合には、それは『跳ね返らない』。」

 なぜなら、ジョジョの創りだした生物に対するあらゆる「接触」が跳ね返ったら大変ですからね。例えば、ジョジョの創ったカエルの頭を撫でたら自分が撫でられてる感触をおぼえることになる(笑)。

 これまで見ていて「跳ね返った」のは、涙目のルカのカエルへの攻撃、ブチャラティの入り込んだ麻薬中毒の少年の蠅への攻撃がすぐ思い出されます。これらは間違いない「攻撃の意志」の許に成された行動で、それに対して「生物」は「反撃」したわけです。
 それなのに、ジョジョがパープルヘイズのウイルスに対する耐性を持ったはずの蛇を傷つけたとき、そしてミスタが雑草をむしったとき、それらは「跳ね返らなかった」。

 というわけで、その「生物」に対する「攻撃」の意志のあるなしで「跳ね返り」は作動するのではないか、と考えたわけです。スタンドはもともと精神の産物ですから、そういうこともあり得るのではないかな、とやや牽強付会になるのですが思ったのでした。

 ところで。

 実は、「あれ? 跳ね返らない」と不思議がる前に、「あれ? 傷つけることができる」と不思議がるべきであって、つまり、涙目のルカがあのでっかいスコップ(笑)でカエルをぶんなぐったとき、「カエルは潰れ、その代わりにルカも潰れた」のでは「なく」、「カエルは平気で無傷であり」「ルカだけが潰れた」のだったということです。
 だから、蛇が傷つけられたとき、「何故ジョジョの方は傷つかないんだ」とか、ミスタが草をむしったとき、「きっと体中の毛がなくなってる」とか(笑)心配するのは一段階考え違いをしてしまっているわけですよね。

 蛇が傷つけられたとき、そして草がむしられたときは既に、それらは「跳ね返らなかった」わけで、これらが起こってから、あれ、跳ね返りが起きないなあ、と心配する必要はなかった。

 もし草むしりがミスタに跳ね返るとすれば、ミスタが草をむしろうとしたとき、「草の方はちぎれることなく」、「ただミスタの身体のみが突然ちぎれていく」というそれはそれはシュールな画面が出現していたわけです。見ている我々には、いったい何が起きたのか理解できなかったことでしょう(笑)。

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