荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」から 3

 ビジョンに「意味がない」(ある意味ではすごくあったのですが)スタンドの最たるものとして登場したのが、「Hail 2 you!」の「審判」のスタンドでした。
 このスタンドは少なくとも画面上ただ「いる」だけで、あるいは「唱える」(!)だけで、死者を甦らせる、あるいは土を使って泥人形を作っている(ダイレンジャーのゴーマだね、こりゃ)ことのできるスタンドです。
 画面上、ジャッジメントがせっせと土をこねて泥人形を作っている姿は見られませんので(笑)、ここにおいて結局、「念じただけでスプーンが曲がるなんて、なんだかずるい」ので「スタンドというものが実はやっているんだよ」としていたスタンド・システムは崩れ、「スタンドが念じると何か生じる」ことがアリ、になったわけです。

 これは決して責め、糾弾しようとしているのではありません。むしろ、最初の制約を外れることでスタンド世界が豊穣になったのだと思います。
 ただ、この瞬間、「だったらスタンドの像なんてなくてもいいんじゃないか?」という考え方も出てくるわけです。

 その結果――、ンドゥール、オインゴ&ボインゴ、マライア、ペットショップ……などのように、スタンドのビジョンの存在しない、あるいは存在してもほとんどそれ自体が戦うことはないものが輩出し始め(というわけで、アトゥム神のときなど、「おい、こいつスタンドを出したぞ!」とスタンドのビジョンが出てきたときにジョジョ一行からびっくりされる始末です)、まさにスタンド使い本体が、超能力を持った戦士であるかのような画面構成になってきたのです。
 (ンドゥールについては、あの「水」がスタンドなのでしょうが、何しろ「あれ」なので、スタンドが戦っているというよりは、ンドゥールが単にあれを武器として使っているという感じです)

 さて、その後第4部に入ると、少し初心に返った感じで、クレイジー・ダイヤモンド、アクア・ネックレス、ザ・ハンド、バッド・カンパニー、レッドホット・チリペッパー(こいつは唯一、スタンドはスタンドでしか倒せないはずなのに、海に落ちて塩水のためにボロボロになるという、スタンドにあるまじき醜態を見せています。ということは、きっと電気と一体化して……?……いたんでしょう……)……と、魅力的なビジョンを持つスタンドが復活してきます。
 しかし、依然、ラブ・デラックスやヘブンズ・ドアー、ジャンケン小僧のほっぺたの穴(笑)など、ビジョンがなくていい、いやない方がインパクトが強まるというタイプのスタンドも存在しています。特にラブ・デラックスなんて、あたしゃこの女カーズの一族かと思いましたぜ。

 甚だしいのは、例の「宇宙人」で、こいつはスタンドが全然見えないらしいので、たぶんスタンド使いではなく、きっとほんとに宇宙人なんでしょう(笑)。
 体の変形度の凄まじさからいって、宇宙に飛んでいったカーズの子孫か何かなのかもしれません(笑)。「カーズは二度と地球には戻れなかった」と、「地球には」と他との区別を示す副助詞の「は」が使われているので、おそらくカーズは「別の星には」行けたわけでしょう。そこで仲間を増やし、復讐のため、ミキタカくんを送り込んできた――やめよう、こんなこと(笑)。

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