貫井徳郎「空白の叫び」

頭脳、容姿、経済、すべてに恵まれた葛城拓馬、腕力に秀で他者の干渉を拒む久藤美也、父を知らず祖母と叔母に育てられたおとなしい神原尚彦。ふつうの少年がなぜ人を殺すのか。世の中への違和感を抱える彼らは、何を思い、どんな行動に出るのか…。やがて殺人者になる3人の中学生の心の軌跡を克明に辿りながら描く、戦慄のクライム・ノベル。

第1部胎動・第2部接触・第3部発動と分かれている。イデオンですか、というのはさておき、第1部は個人的に非常に面白かった。それが第2部以降、面白いことは面白いのだが別種のもの、そして個人的には面白さの量も減じてしまっていたのが残念だ。
もちろん、個人的なことであり、読み手によって異なる感じ方だろう。

では、全編を第1部にしてしまい、3人の主人公がそれぞれ「殺人の門」を越えてしまったところで終わりにしていればよかったかといえば、そういう単純なことでないのも勿論なのだ。

貫井ミステリとしての叙述トリックも切れ味は大したレベルではない。

ただ、接触編から発動編に流れていく中、唯一微かにだがスリリングに感じられていたのは、神原についてなのだ。

作者としても、だからこそ神原のみを一人称で描いたのではないかとも思うのだが……。


スポンサーサイト
Secret

プロフィール

ピンクル

Author:ピンクル
名前:
おっぺ(カメ)

ピンクル(ゾウ)

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

リンク

読書メーター

pincleの最近読んだ本

鑑賞メーター

鑑賞メーター
pincleの最近観たビデオ

最近の記事

最近のコメント

Lc.ツリーカテゴリー

ブログ内検索

QRコード

QRコード

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

RSSフィード

FC2カウンター