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アガサ・クリスティ「暗い抱擁」

気品のある美しい女性イザベラには、少女の時から親しくしていた婚約者ルパートがいた。家柄がよくハンサムで優しいルパートは、彼女にふさわしい相手だと誰もが認めていた。しかし、冷酷で利己的な野心家ゲイブリエルが現われた日から、彼女の心に変化が起き始めた。やがてイザベラは思いもよらぬ行動にはしる。彼女の心にあったものは……。クリスティーがキリスト教的至上の愛をテーマに描く、愛の小説シリーズ第4弾。

↑上に引用した、これのカバー裏の「あらすじ」ほど「全く内容を正しく伝えておらず、それどころか大きく内容を誤解させるもの」はほとんど初めて見た。。。(^^;
 カバー裏のあらすじを読んだ限りでは、なんだかハーレクインロマンスみたいで。。。
 もっとも、この「あらすじ」を書いた編集者はそう誤解させ、読者に買う気を起こさせるためにわざととんでもないこの文章をものしたのかもしれない。。。(^^;
 この作品の実質は。。。やはり、「愛の重さ」や「春にして君を離れ」同様、非常に、非常に重たいものだった。。。

 私は時折、自分をオセロになぞらえてしまった。。。そして、「加害者」イアーゴを責めてしまった。。。
 私はオセロ。では、イアーゴは誰。。。? と。
 私は被害者。では、加害者は誰。。。? と。
 口先で加害者を標榜しながら、そうして逃げ口上と責め先を求めてしまって。
 けれども、ここではイアーゴ(イヤゴーと表記してあるけれど、私は慣れ親しんだイアーゴと表記してしまう。。。)の悲しみが書かれてしまうのだ。。。 けして、加害者として弾劾できるものではないのだと。。。
 けれど、読みながら、それでも。どうしても、自分の方を「正当に」かばってしまう自分も発見できてしまう。。
 だから、この本もまた読み返すのはつらいのだ。。。
 そして、そんな本だからこそ、自分にとって大切な本なのだと思うことにしよう。。。

 オセロとイアーゴのことを私に教えてくれたのは、そもそもアガサ・クリスティのポアロ最後の事件「カーテン」だった。
 ポアロの最後の言葉を、今、口にすることを許してほしい。
 「私にはわからない」。。。
 私には。
 わからない。。。

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