「タイム・トラベラー」

放送: 1972年1月1日~2月5日 全6話
原作: 筒井康隆(原題「時をかける少女」)
脚色: 石山透
出演: 芳山和子(島田淳子、のちに浅野真弓に改名)
    深町一夫=ケン・ソゴル(木下清)
語り: 城達也



 NHK少年ドラマシリーズの、プロトタイプ映像版「タイム・トラベラー」。。。

 要するに、筒井康隆の「時をかける少女」を原作とした映像化作品のプロトタイプ。原田知世の「時をかける少女」以来、様々なバージョンが出現することになったけれど、その原点と言うべきものか。もはや映像ソースは残っておらず、しかし、ファンがたまたま所蔵していた「最終回」の映像や、他の音声からギリギリのところで復刻された。ほとんど奇跡のような復刻だと思う。

 私の記憶にあったのはただ1つのシーン。
 主人公の芳山和子が雪の中をさまよいながら、「ケン。。。! ケン。。。! どこにいるの!?」と叫びつつ、未来からの訪問者、ケン・ソゴルを探しているというシーン。それ以外の記憶はなかった。ラベンダーの匂いとか、フラスコとか、そういうアイテムは、のちに原作や原田知世版で再構成された記憶等であって、最初の「タイム・トラベラー」の記憶はそれだけ。。。
 けれど、とても鮮烈な記憶であって、あまりにも強く記憶に残っていたので、一度そのシーンをそのまま使って、そのシーンでスタートする小説を書き始めたことさえあったくらい。。。

 もはや、残念ながらそのシーンの映像は残っていなかったけれど、音声でその部分を聞くことが出来た。。。

 それにしても、筒井康隆の原作は非常にシンプルで、ほとんどプロットのみにかすかに小説としての肉付けがしてあるという感じがするくらい。ジュブナイルで、しかも短編だということで、ドラマ部分を思いきり展開させることができなかったからかもしれない。
 そのおかげでというべきか、映像化作品はずいぶん自在に展開させることができるようになっている。。。逆に言えば、それほど原作のプロットが「原型」としてうまく出来上がっているとも言えるのかもしれない。ありとあらゆるストーリー、ドラマとして再構成させられる。
 この「タイプ」を使えば、いろいろとすばらしい話が展開できる。。。

 「続 タイム・トラベラー」も収録されていて、こちらはまだ見ていない。これは全然記憶に残っていなくて、きっと面白くなかったんだろう(^^;)。要するにこれは、芳山和子がケン・ソゴルと再会して別の冒険をするわけだから、言ってみればあのラストシーンからの期待をかなえていると言えばかなえているのだけど、ぶち壊しているといえばぶち壊しているから(笑)。

 でも、それでも、。。。。「再会」というのは、私にとってはなぜだかとても強い、せつない感情を呼び起こす。。。

 だから、きっと、三原順の「サーニンのメモノート」に涙してしまうんだろう。。。

 「続 タイム・トラベラー」は、芳山和子とケン・ソゴルの話に絞れないで、いろいろ関係ないキャラクターがゴロゴロしちゃっていたらしいのが、面白くなかった理由じゃないかと推測するのだけれど、これからまた聞いてみよう←音声しか残っていないのである。

 あっ、さっきからケン・ソゴル、ケン・ソゴルと言っているけれど、この名前、原田知世版では出てこないんだよね(笑)。それだけが原田知世版での欠点だという話もどこかで言われているんじゃないかと思うぞ、私は(笑)。

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