新必殺仕事人最終話「主水仕事仕舞いする」

ここでの主水が腑抜けてしまったとの意見は夙に耳にするわけだし、確かにそんな感じが強い。が、主水はこの最終回でいきなり腑抜けになったわけではなく、この「新仕事人」においては、かなり最初のうちから仲間内で気を許しきってしまっている風が見られていた。

最初のうちこそ、おりく・勇次に対しては警戒心を見せていたが、それも秀や加代との仲間感覚が強かった故だろう。秀も加代も、「仕事人」時代から比べてもシビアさをなくし、素を出した付き合いを主水との間に築いてしまった観がある。
それはまるで……仕置人時代のように。

そして、いつしか勇次もまた……

だから、この最終回で主水が腑抜けて見えるのは当然なのだ。親密になってしまった仲間達と、チームに「死」を見るほどの危機がない状態で「足を洗う」ことが可能な解散……

主水にとっては……理想的なほどの安逸の中にあった「新仕事人」時代ではなかったか。

だから……勇次は別れ際に主水に宣告する。「しあわせにな」。
「八丁堀はいびりやがるし、秀の野郎は冷てえしよ」と加代に愚痴っていた勇次の姿はなくなっている。

もし、この「新仕事人」を、この三味線屋勇次のこうした成長(?)を主軸にした物語にできていたなら、それはまた魅力的なものになっていたのかもしれない。

個人的には、第1話からこの最終話まで変わることのなかった勇次のやたら芝居がかった喋り方は馴染めないものだったのだが……そして、いつしか勇次の得意文句になった「金を取らなきゃただの人殺しだぜ」にも辟易では、あるのだが……

秀の物語がここでいったん終わり、引き続きは「裏か表か」だったなら、どんなに秀にとってもよかったことただろう。そのキャラクターにとってということでしかないのだが。
こののち、秀はこの最終回での思いはどこへやら、知らぬ顔の半兵衛と組んで何の苦悩もなく仕事をしている姿を見せるのだ……
自分自身の決断をすべて安直に否定したあの復活は、そして、その後「裏か表か」までの秀の存在意義を全て失わせていたと個人的には思っている。


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どこに行ったんですかね・・あの時の主水さんは・・仕業人の最終回、やいとやは主水さんを恐ろしい男だ・・と言ったのにこの時の主水さんときたら・・47話で刺客に襲われたところを勇次に助けられて、勇次に俺はお前を狙って来たんだと言われて驚く主水さん・・そして最終回、せんとりつの嘘に弱気になって裏稼業から足洗うって・・初期の主水さんはこの回で抹殺されたんでしょうか、または何処に消えてしまったのでしょうか・・

そもそも新仕事人の第一話の時点で、すっかり腹が出て(笑)、主水らしい凄みはなくなっていましたから。仕事に復帰するスイッチも大したレベルのものでもなくて、説得力がなかったですからね。
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