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辻村深月「ロードムービー」表題作

誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用…。それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の三編を収録。涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。

現在読書中。とりあえず巻頭の表題作。
これは、小学6年生の主人公トシを中心に、印象的な数か月の日々が描かれた短編。
運動も勉強もできて異性にもモテる人気者だった学級委員長のトシが、万引きしたと噂のあるワタルと友達になったときから副委員長アカネから敵視されるようになり、クラス全体からのいじめの対象ともなっていく。
そんなトシが、けれど児童会長を目指し、ワタルとともに歩んでいく。同時並行して、そのトシがワタルと家出を敢行している……この物語の終点がどうなるのか、特にクラスでのトシの行き先がどうなるのか、とても引き込まれる形で描かれている。

そして、いきなり顕れる作者が仕掛けた1つのトリック。この時点で、あっ、これってミステリ小説の1つだったんだ、と解り、そして1ページ目から読み返すことになる。

これは、読後感を悪くするタイプのトリックではない。そして、一粒で二度美味しい、同じ小説が全く違った小説としてもう一度読めることになるのだ。これ以上書いて、未読の人の興を削ぐのは罪悪というものだ。
(おっぺ)





で、追記にてネタバレ↓



オーソドックスな性別トリックだったわけだけれど、小学生だから違和感なしだったことになる。一度、上履き事件のときにマコトという名前の子がトシにラブレターを出していたらしいと判り、ん? と思うのだが、マコトという名前はセーラージュピターの例にもある通り女子の名前にも有り得るからそれ以上は追及しなかった。ミステリ小説だと思っていなかったし(笑)。

眼目なのは、それまでずっと少年の物語だと思って読んできたのが、読み返すと少女の物語になり、全く違った精神性を持って再読させてくれるという点なのだ。少年の物語と少女の物語は全く違う。それを驚くほど自覚させてくれたというところが、何よりこの小説のすばらしいところなのだ。
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お!

辻村さんの新作出てたんですね。
このところチェックしてなかったら…。急いで本屋さん行ってきます(笑)

私はまだ「名前探しの放課後」を読んでないのですが、先にこっちを読んでます(笑)。

あはっ

「名前探しの放課後」面白かったですよ。ミステリーか?という気はしますけどね^^

まあ、辻村さんの小説はミステリテイストのある青春小説という感じがしますね。
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