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古畑任三郎「VSのり子・ケンドール(鈴木保奈美) ニューヨークでの出来事」

 犯人の述懐を聴きながら、それに基づいて推理する、なかなか類例を見ないタイプの安楽椅子探偵+VSもの。
 そしてまた、よくよく考えれば、今更ながらこのエピソードは倒叙ものではないのだ。
 視聴者は最初から「のり子・ケンドールが犯人」というつもりで観始めているし、ついつい、いつもの倒叙ミステリとしての『古畑任三郎』の気分で観てしまうが、実は全く倒叙ミステリの要件は満たしていない。実は、この感想文を書き始めるまで全然思ってもいなかったのだ、このエピソードが『「古畑任三郎」最初で最後の非倒叙』だったとは。
 「今、甦る死」すら倒叙の要件を満たしているのだから、こういう言い方も可能なんじゃないかと思って、わざと断定的に言ってみたのだが、さて、実際はどうかな?

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